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大安の意味―『干支の活学』より
Sat.22.03.2008 Posted in 干支の活学☆人間学講話
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岡先生の弟子と名乗っている細木数子さんが、2008年正月1月2日のテレビ番組で、言ってましたね。「大安は吉日というのは誤りです。大いに安(あ)んぜよ、大いに安らかであれという意味で、この日一日物事をやってはいけませんということで、静かにしてなさいという日なんです。」というような話でした。この話に関しては、私のブログ『開運と暦(こよみ)のメモ』でも「大安は、“大いに安(あ)んぜよという意味”って、ホントなの?」というタイトルの記事をアップしています。大安を始めとする六曜(六輝)や、暦(こよみ)に登場する言葉は、『開運と暦(こよみ)のメモ』に記録しているところなので、そちらにもご訪問いただければ幸いです。ブログのPRはこれくらいにして、話を本題に戻しましょう。

木さんの“大安の話”のネタ元が、実は『干支の活学』(安岡正篤著)の中にあるのです。この本の「戊申(ボシン)」という章の中で、大安に関する記述があります。該当箇所を要約すると、次のようになります。

―大安―暦にも、いろいろと学問的に正しい意味と、長い間に民間に伝えられるうちに、おかしい意味のものになったものもあります。「婚礼は大安に限る」などというのは大きな間違いで、「大いに安(やす)んぜよ」、あの日は静かにじっとしておれということであります。それを大安と書いてあるから、なんでもいい日だと考えて、競って大安の日に結婚式をやる。そして新婚夫婦を何組も乗せた飛行機が落ちて死ぬと、大安もあてにならぬなどというのですが、本当はそんなことを考えるのが見当ちがいで、迷信の著しいものです。

岡先生がおっしゃっておられるのは、暦に載っているもので「迷信の著しいもの」である部分に踊らされることを戒めておられるのです。それに対して細木さんは、視聴者が喰い付きやすい大安の部分に着目して話しちゃったものですから、“大安の日の結婚はダメ”ってニュアンスで受け取られてしまったのです。Googleで「大安 細木」と入れて検索すると、大安の結婚式にかんすることから婚姻届のことまで出てきます。細木さんも迷信に振り回されることの愚かさを言いたかったのかもしれませんが、“大安はよくない日”として広まってしまうところにメディアの威力を感じてしまいます。

の「安」の部分の解釈についても、細木さんはカン違いされているようです。「大いに安んぜよ」と書かれている部分は「大(おお)いに安(やす)んぜよ」とよむのですが、細木さんは「大(おお)いに安(あ)んぜよ」と言っていました。日本語の「あんぜよ」を漢字にすると「案ぜよ」あるいは「按ぜよ」となり、「安んぜよ」は「やすんぜよ」と読まなければならないのです。「安(やす)んぜよ」と「案(あん)ぜよ・按ぜよ」の意味を調べると、「安(やす)んずる」には、“安らかにする”、“安心する”、“安心させる”、“満足する”などの意味があります。そして、「案ずる」には“心配する”、“考え出す”、“工夫する”などの意味があり、「按ずる」には“手で押さえたり撫でたりする”、“考えをめぐらす”、“考えをめぐらす”、“調べる”などの意味があります。

に使われているのは「安」ですから、“大いに安らかにする”、“大いに安心する”、“大いに安心させる”、“大いに満足する”という意味のいずれかが正しいということになります。これから判断すると、「静かにじっとしておれということ」ばかりではないようです。まあ、安岡先生の場合は、著書の中にも極端な表現がちょこちょこと出てきますから、これもその一つかなって感じです。しかし、ここで言わんとしていることが損なわれるほどのことではないと思います。こういうところにツッコミを入れ過ぎるのは、揚げ足取りになってしまいます。

ころで、今回引用した大安という箇所は、『干支の活学』(安岡正篤著)に納められている「戊申(ボシン)」という章のごく一部でして、この本の読みどころは他に沢山あります。その部分については、いずれ記事として紹介する予定です。

・・・・・・最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます。《感謝》

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